2009年6月25日木曜日

6. 「エエかっこしぃ」

たこぶと同じく、就職活動をしないまま仕事についた私です。大学時代バイトをしていた飲食店の常連だった人が社長さんで、私のそのお店での働きぶりを気に入ってくれて、働かないかと言ってくれました。それで大学を辞めたとき面接を受けて、そのままその会社に。最初は正社員で、その後、アナウンスや音楽の仕事や趣味に時間をとられるようになって、あまりにも残業が多く、責任も重く、ハードだったその仕事の形態を、正社員から準社員(パートのようなものなんだけど、社員色が強いもの。。。みたいな感じかな)に変えてもらって、その会社とは結局10年以上は縁が続いたかな。

でも、たこぶが言うように、自分の中では何十年も同じ会社でフルタイム働き続けたという経験がないから、一つのことを永年続けている人、特に職人色の強い仕事に人生かけて打ち込んでいる人を見ると、心から尊敬してしまいます。っていうか、NYでも話すのが好きだったのは、ドアマンやバスの運転手さんやスーパーで売り場の整理をしている店員さんや、デリの店員さん。誰もがやりたがらない仕事、朝早くからだったり、長時間だったりする仕事をやってくれている人たちって、本当に感謝やなぁ・・・なんて思います。そういうことをしていない自分をどこか、「すみませーん」って思ってるんかもなぁ。


さて、私ら二人ともが、たいがいエエ加減な生き方していると、だんだんバレてきたところで(^oo^;)
今回のお題は「エエかっこしぃ」ですかー。ほー。面白いトピックやな。

私はエエかっこしぃか?と言われると、そうでもない気がするけど、でも、この感覚ってどこかで誰もが持ってるような気ぃもするんですね。

「エエかっこしぃ」って、もしかしたら「プライド」なんかもしれん。って。日本語でいうと「尊厳」みたいな。

この「エエかっこしぃ」って、「かっこエエ」って順番変えたら、だいぶイメージ変わりますわな。「エエ」が先に来た途端に否定的なイメージになりよる。なんでなんかな。「かっこエエ」となると、素敵なイメージ。なんでやろな。「しぃ」に鍵があるんかな。

とにかく。

たとえば。。。。
それまですごく社会的に活躍していた人が病気になるってことはあります。いつもおしゃれだった人。いつもみんなのリーダーだった人。いつも活動的だった人。そんな人が、たとえば末期がんと診断された。たとえば、脳梗塞で半身不随になってしまった。

このときにどうするかって色々ありますよね。

ある人は、誰にも会わなくなるかもしれん。自分が髪をバサバサにして、元気なくなって、ベッドで寝てる姿は見られたくないって。そんな自分を見られたくない。よくなってから、またみんなの前に姿を現したい。で、もし二度と人前に姿を現すことがなく、自分が死んでしまったとしても、それでいい。元気やった頃の自分だけを覚えててほしい。

私、これはこれで、かっこエエなぁって思います。エエかっこしぃやなぁって思うけど、その人がその方法を選んだのなら、尊重してあげたいし、会えなくなるかもしれないから、会いたいって思うのは、こっちの勝手で、会えなくてつらくても、やっぱりその人の気持ちを尊重すべきで、そのまま会えないで亡くなってしまったとしても、いつまでも元気やった頃の溌剌としたその人を覚えてあげているしかないのかなって。



それとはまったく逆に。。。。
末期がんだったり、大きな病気だったりを、人前に堂々とさらけ出す人がいます。髪が抜けても、身体がぼろぼろになっても、やせ細っても、うまく舌が回らなくなっても、とにかく、自分の醜い部分も含めてさらけ出す。人間はこうやって弱っていくものなんだ、こうやってまた土にかえっていくものなんだって、教えてくれる、そんな人がいます。これまた思うねんなぁ。かっこエエって。これもいい意味でのエエかっこしぃやなって。




私が嫌いなエエかっこしぃって、どんなんやろ。
人の存在に上下つけることかな。
最近でいうと、例の○○県知事が国政に参戦するかどうかのニュースで、国会議員の人が「けっ」「何をねぼけたこと言うとんねん」みたいなコメントしてましたよね。衆議院議員はえらくて、参議院議員も衆議院よりは「下」やけど、それでも国会議員ではあって、その国会議員よりも「下」なのが、知事であり市長であり、地方議員っていう図式。人をさげすむことで、自分の地位を守ろうとして、自分が「えらい」んだって示そうとして、その結果かえって、その人がいかに「つまらない」存在なのかを、世間にさらしていることに気が付いていない。最低の人たちやなぁって思いました。その最低の人たちの最低ぶりをさらけ出す目的で、あんなことを意図的に言うてはるんかな、あの知事さんはなんて思った。いや、もっともっと裏に色々ありそうですけどね、今回のことは。何もかもが自民党に注目を集めるためのコマーシャルじゃないのとか。すごく大きな芝居が、全員でうたれていて、国民がだまされているんちゃうかとか、ほんま、勘ぐりだしたらキリがありません。

あれ、話がまた横にそれはじめたけど(^oo^;)

とにかく、自分は「えらい」んだって思ってる人、そういう意味で「エエかっこ」してる人、私は嫌いです。自分のなかにそういう感覚が存在していないか、すごく気になります。自分にプライドを持つことは大切だけど、自分が誰かより上とか下とかはないはずで、そういう感覚は持ちたくないなって。鈍感でいると、知らない間に持ってしまうかもしれないから、気をつけていないといけないなって。

でも、エエかっこせんとこせんとこって気をつけるのは大切だけど、さっき書いたみたいに、自分に対して「プライド」を持つこともとても大切。それは自分を愛してあげることになるし、自分を愛せたら人を愛することもできて、自分が幸せだと人にも幸せになってほしいから、誰かに対して親切になれる・・・そんな気がするから。自分ばっかりにはなりたくないけど、人間一つ一つの存在が大切なんだってことは、自分も含んでるんだって忘れたくないなとも思うのです。

こないだ、シルバーコーラスの練習で、練習の最後に、自分でもまったく意図していなかった言葉が出てきました。意図していなかったというか、今日はこれを言って練習をしめようとか、そんな計画はしていなかったという意味。最後に、その日やった曲を通して歌ったとき、指揮する私を見つめて、一生懸命に気持ちよさそうに歌うみんなを見ていて、私は思わずこう言っていました。

「皆さん、本当にきれいですよ」って。これ、本心です。気持ちの底から出てきていました。勝手に。流れ出すみたいに。みんなも正面きってそういわれて、照れるみたいなでもとても可愛い微笑みを浮かべておられました。うちのメンバーは確かに若くはないけど、美人コンテストで優勝するよう人たちばっかりじゃないけど、みんな、本当にきれいです。それは、みんなが生きてきたそれぞれの人生が美しいから。素晴らしいから。どれもこれも、自慢できるものだから。そう感じるから。私も、これから年を重ねて、過ごしてきた人生が、あんな風にキラキラと放出される、そんな人になりたいなって思いました。

エエかっこしぃから、えらい脱線してしまいましたな。わははははは。これもありでしょー。
次のお題かぁ。何にしようかな。
そうだ、単語じゃないけど、「キラキラ」。これにしよう。

たこぶ、コレ書いて~(^oo^)

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