2009年6月28日日曜日

9. 「バランス」

ぶたこへのお題は、何か関係ないもので思い浮かんだもの、というので最初は「スッポン」が浮かんだんだけど、ものの名前じゃない方がいいかなと思って、そこから思い浮かんだ「すっぽんぽん」か「すってんてん」か「すっからかん」か、悩んだあげく(ウソ)決めたんですけど、意外にあっさりと返答されたのでがっかり。もっと難しいお題を考えたろう。といっても、どんなことを書いてもいいから、難しい題でも関係ないんですけどね。


山田耕筰の「夕やけの歌」の作詩は、木下杢太郎でした。杢太郎の戯曲「南蛮寺門前」(修善寺物語じゃないよ)の冒頭に、教会の前で子どもたちが歌う、という設定で作られた歌詞だそうです。ちょっと調べれば分かるのにね。「南蛮寺」という題名から、「寺」が「教会」かなという想像もつきますわな。
歌詞の全文は、こんなのです。

夕やけ小やけ。
摩訶陀(まかだ)の池の
さんしよの魚は
きらきら光る。
玻璃(びいどろ)のふらすこ
ちんたの酒は
きらきら光る。
鐘が鳴る。鐘がなる。
寺の御堂(みだう)の
十字の金(かね)は
きらきら光る。

まずは訂正でした。


体調がすぐれない時、精神的にまいってる時、「あ、今バランスが良くないな」と思う。どこのバランスがどう良くないのかは分からないんだけれど、きっとどこかでバランスが崩れいているのだ、だから体調がおかしいのだ、気分もすぐれないのだ、と思うようにしている。
そこで体を動かしてみる。ラジオ体操なんかをしてみる。ちょっと散歩をしてみたり。
あるいは逆に、何もしなかったり。ここだけの話だけれど、仕事中におかしいなと思ったら、トイレの便器に座ってしばらく何も考えずにぼーっとしたりもする。
無駄な時間のようだけれど、おかげですっきりした気分になる。

人間には無駄な時間もきっと必要なのだろう。考えてみたら、毎日6時間ぐらいは寝てるんだから(多少の差はあるけど)、一生のうちの4分の1、あるいは3分の1ぐらいは何もしない時間があるわけだ。寝ていなくても、ぼーっとして過ごす時間もある。
それが「無駄な時間」と考える人も多い。「死んだらいつまでも寝られるし」そんなに生き急ぎたいのか。今のうちにやっておかないといけないこと、そんなにたくさんあるんだろうか。

ユダヤのことわざに、
「お金を貯めるためには、二つのことをすればよい。明日の仕事を今日のうちにやり、今日食べるものを明日にまわせ」
というのがあるけれど、今の自分の生活は全く逆で、明日にまわせる仕事があったら、焦らずに明日にまわそうよと思ってしまう。一分一秒を争うような仕事をしていないせいもあるけれど。
それより、今の楽しみを大事にしたいと思ってしまうのだなあ。
おかげでいろんな人に先を越されてしまっているんだろう。「ぼちぼち行こかぁ」といってる間に。
「あとから来たのに追い越され/泣くのが嫌なら、さあ歩け」
と歌の文句は言うけれど、先に行きたい人があるのなら「お先にどうぞ」と道をあけてしまうだろう。その人が切り開いた道を、「どうもありがとう」と言いながらぼちぼちとたどっていく。そんな生き方があってもいいんじゃないか。


話が変な方に向かうのはいつものこと。「バランス」でしたな。
人によってバランス感覚というのはまちまちだ。外から見ていると「どうしてこんな風に?」と思うけれど、本人の中では納得できているんだろう。「人間は矛盾に満ちた存在だ」というS・モーム先生の意見には賛成だ。だから面白い。だから「わたしは全くぶれてません!」と宣言する人ほど信用できない。そうありたいと思うのは勝手だけれど。人間はぶれるものだし、考えも変わっていってあたりまえなのに。変われる余裕も必要だと思うのだけれど。

ぶたこも書いているけれど、お金の使い方のバランスは難しい。とくに大きなお金は。国のお金となると特に大変なんだろう。それは分かるけど、使い方に疑問を持つことが多い。疑問を持つことばかりが報道されるというのもあるんだろうけど。
最近「エコ」ということがよく言われるけれど、どの程度何をすればいいのか、よく分からない。経済を活性化させるのと環境を守るのと。
最近、自転車通勤とかが流行っていて、それ以前にも町には自転車があふれているし、ときどき人との接触事故が起こったりして、駅前にも駐輪している自転車がいっぱいで、「迷惑です」という宣伝もしているけれど、自転車用道路とか駐輪場とかのインフラ整備はどこも全く進んでいる様子がない。自動車専用道路はいたるところで工事をしているのに。自動車はどんどん走らせて排気ガスもいっぱいばらまいて。エコカー減税で、いちおう排気ガスを抑えるという名目はあるけれど、排気ガスを抑えたいんだったら、車の台数を今の半分で済むような社会づくりを考えた方が早いんじゃないかと思う。
車嫌いのたわごとなんだけど。
どうせ無理だと分かってるんだけど。日本は車社会だし(車産業社会、ということ)。


こういうことを書き出すと、文句ばっかりが並んでしまうなあ。基本的には、どこかで全体のバランスは取られていくんだろうと思っているのです。今「おかしいなあ・・・・」と思ってるところでも、いつかはまともなところに落ち着くような気がしています。いつか、というのはいつか分からないけれど。10年先か100年先か1000年先か。


さて次のお題。なにか身近なものにしたいなあ。
「石鹸」でどうでしょう。

ぶたこ、コレ書いて~(^◎^)

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