2009年6月27日土曜日

8. 「すっからかん」

なんちゅーお題やねん(^oo^;) すっからかんかぁ。
「すっからかん」を辞書でひくと、「全くからっぽであるさま。中に何も残っていないさま。」
別にお金と特定しているわけじゃないねんけど、この言葉は、もうダイレクトにサイフや家計と結びつくイメージありますね。

おサイフがすっからかんなのを忘れて、買い物に行って、レジで気がついた・・・なんてことは、幸いにして今まで経験ないけど、足りなくて、青くなって、買ったものを減らしたってことは何回かあった気がするな。

それで思い出したけど、NYにいるとき、マンハッタンの裕福な地域といわれるアッパー・ウェストサイドにあるスーパーで見た光景。レジに並んでいたら、前にいた女の人がなんとなく支払いでモタモタしていた。っていうか、その前からその人の様子はおかしかった。髪は乱れていて、一応ちゃんとしたスーツのようなものを着ているんだけど、強烈に覚えているのは、スカートの後ろのファスナーが軽く開いていて、どうやら壊れているみたい。布地もだいぶくたびれている様子。年齢は三十代って感じかな。子どもがまだ小さいのかなというイメージ。子どもを連れていたわけじゃないんだけど。

その人が買っていたものは、みんな、賞味期限ギリギリで割引された野菜や果物ばっかりやった。半額とかになってる、ハッキリいって半分腐ってるみたいな色のも混じってた。レジで合計金額が出てきた。1ドルとちょっと。その人は1ドルしか持ってなかった。カバンの中を必死で探したけど、数十セントが出てこない。あきらめて、買うつもりだった果物からいくつかを減らして買えるだけのものを買っていったその人。

今、自分のブログを検索してみたら、この話、書いてました。去年の10月だ。
「1ドル札」

もしかして、あの人は、ホームレスだったのかな。それとも福祉住宅に住んでる人なのかな。あの日1ドルしか持ってなかったけど、他の日はどうなんだろう。毎日食べるものはあるのかな。あの日の印象は強烈で、あれからも何度かあの人のことを思い出します。

日本でも、最近、生活保護という言葉がよくニュースに登場しますね。
私がNYで働いていた老人ホームには、たくさんのボランティアがいたけど、必要でもないのに、頼まれてもいないのに、自分からボランティアさせてくれって人は、私以外ほとんどいなかったと思う。レギュラーで来ている人のほとんどは、政府から日本でいう生活保護のようなお金を受け取っている人たちで、そのお金と引き換えに一ヶ月に何十時間とか決められた長さだけ、社会奉仕活動をするという条件があるらしいんですね。だから、政府から補助を受け続けるために、老人ホームに来て、入居者のお世話をしている人たちがいっぱいいました。何年も来ている人もいるし、何ヶ月かで来なくなる人も。私が知らないだけで、そういう条件じゃなくて自分の意志で来ていた人もいたのかもしれないけど、ホームの人の話によると、そういう人がほとんどだということでした。


最近の日本で生活保護が話題になるというと、二種類ある気がする。
悪用する人たち。生活保護を受けている人目当てに、入院させる病院、必要でもないのに手術させる病院、老人の施設を作って、生活保護の費用や介護保険の費用で設けている人たち。もちろん善意でやっている人たちもいると思うけど、悪用している人たちの話が目に付きますね。そういうニュースを見ていると、生活保護を受けるのって、申請して認可されるのって簡単のように見える。病院や施設を通すと、何かコツのようなものがあって、うまくいくようになってるのかな。こういう場所に団体で保護を受けている人たちがいるってイメージ。


で、一方では、生活保護を申請したのに認可されず、病気で働くこともできて、日々お金がなくなっていって、この時代に餓死してしまうという哀しい話もよく聞えてきますね。それと、そこまででなくても、生活保護という言葉にあまりいいイメージがなくて、生活に困っているのに、条件は満たしているのに、保護は受けない、ギリギリまでがんばるって、がんばりすぎて、結局、病気になったり、生きていけなくなったり。


私は本当にラッキーだと思うけど、食べるのに困ることなく、今までの人生を歩ませてもらった。それどころかやりたいことさえ、やらせてもらうことができた。


福祉って何なのかなぁ。誰のためのものなのかな。
悪用する人のためではなくて、それによって生きることができる人たちのためのもののはずで。
障害者の郵便特待制度を悪用した人たちもいたけど、そういうのを悪用するってどういう神経なのかな。
それほど経済的にひどい世の中だから、仕方ないの? 仕方なくなんかないよなー。
うーんわからん。


モノってどのぐらいあるといいのかな。
いっぱいありすぎてもあかんし、足りなさすぎてもあかんし。

人生のなかにはいっぱい波があって、何度も谷があって。谷があるから山もあって。
その谷からなんとか這い上がるためには、一時期だけでもこういう公からの助けってのは、必要やもんね。生活保護にしても、雇用保険にしても。こういう制度が一応充実しているといわれる日本に住んでいることは幸せなんやけど、その利用の仕方が、だんだんおかしくなってきてる気がして、どう考えたらいいのかようわからなくなるときがあるねんなぁ。


すっからかんかぁ。
うちの家計がすっからかんにならんように、余計なお金は使わんようにせなあかんね。
でも、お金持って死ねるわけでもないから、貯めるばっかりに心をくだくのではなくて、一度きりの人生を楽しむために、自分の人生のために使うことも大切やとも思うねんな。


バランスってのは、ありますな。なんにでも。
ってことで・・・・。次のお題は「バランス」か?
芸ないかな。こうやって話題が脱線した行き先を単純にお題にするのは・・・・。

でもまっ、いいや。「バランス」。たこぶのバランス考、聞きたいし。
これでお願いします。


たこぶ、コレ書いて~(^oo^)

0 件のコメント: