2010年4月28日水曜日

39.雨

最近本当にうっとうしい日が続いている。まさにこのお題にぴったりかも。先日行ってきた長崎も、ほぼ雨だったし。なかなか暖かくならない、ぱあっと春になりきれない、文字通りのぐずついた日々。今日の野球も中止になったし。いつになったら本格的な春になるのやら。と思っているうちに4月も終わりに近づいてきているのだけれど。

小学生の時、理科のテストで「暑いとき、寒いとき」という問題が出た。風が強い時→寒い、などと答えるものだったと思う。その中で「晴れ」と「雨」というのがあって、クラスの殆どが「晴れ」なら「暑い」、「雨」なら「寒い」と答えたら、答え合わせの時に先生が、「雨の時はむしむしして暑いでしょう」と言ったので、クラス中が驚いた。もちろん先生の答えは絶対なので、「雨の時は暑くて、晴れたときは寒いのだ」と思い込もうとした。
だが、天気の良し悪しは、そのまま気温の高低には結びつかない。「放射冷却現象」があれば晴れたときには気温は下がるが、普通に日が射していたら気温は上がるだろう。雨も、今日のように冷たい雨もあれば、夏場の蒸し暑い雨もある。どちらもありうるのだ。画一的な答えに押し込めようというのがそもそも間違っていたのだろう。


雨はひとを感傷的にするものでもある。晴れを歌った歌より雨を歌った歌のほうがきっと多いだろう。数えたことはないけれど。「雨の~」という題名ならすぐに思いつく。「雨の御堂筋」「雨のプレリュード」そのものズバリの「雨」もあるなあ。三善英史の「雨」は、雨が降るとつい口をついて出てくるくらいだ。これが「晴れ」になると、とんと思いつかない。「晴れたらいいね」ぐらいか。みんなスカッとした気分になるよりも、多少センチメンタルな気分に浸る方が好きなんだろう。


雨が降らないと地面は干上がってしまうので、これは天の恵みの一つだと思うけれど、雨の日に出かけるのはやはり憂鬱なものだ。なんといっても傘を持っていかないといけない。いつもより荷物が一つ多いというだけで憂鬱だ。電車の中で本を読もうと思ってもじゃまになる。第一、本が濡れやしないかと気になる。図書館で借りた本ならなおさらだ。雨の日は電車で読書、というのは我慢しなければならない。しかし電車に乗ってみると、混んでいる車内にも関わらず、雨の日にも関わらず、本を広げている人が何にんかいる。そこまでして読みたいものなのか。いや、気持ちは分かるけど。読めるものなら読みたい。でも周りに気を使いながら、本そのものに気を使いながら読むのはなあ。


多少とりとめのない話になってしまったけれど、まあこれもいつものこと。
次のお題は・・・・
「雨」ときたから「雲」としましょうか。

ぶたこ、コレ書いて~(^◎^)

2010年4月15日木曜日

38. 波

寒いですねー。もう春なのに。造幣局の通り抜けさえ昨日から始まったというのに。ってことで、寒い中サンディで買い物して、国産高いからNZから来たカボチャを買ってきて、ラジオ聴きながらコトコト煮込んでます。

旦那さんのたこぶとの往復エッセィ、最近すっかり頻度が減ってきていますが。
やめるのももったいない。楽しいから。

前回、ぞうさんというお題から、しっかり自分の好物のバナナに持っていき、バンコクでの旅の思い出を語ってくれたのはなかなか面白かった。
その楽しい思い出が詰まったバンコクが今、えらいことになってますね。政治的な対立は昔からあったことで、いざとなったら王様が出てきて、仲介してくれて・・・というのがパターンだったと思うんだけど、最近、王様はすっかり年をとられて、体調も思わしくないみたい。これで、もし王様が亡くなったりしたら、この国はどうなるんだろうって、自分の国じゃないけど心配。微笑みの国といわれるぐらい平和のイメージが強いけど、貧富の差は激しくて、くすぶった怒りみたいなものが貧しい地域の人たちにはずっとあったのかもしれないね。デモや集会があっても、あんなに多くの人が亡くなるような騒動は、今までならなかったし、なるような気がしなかったのに。本当に平和って大切やなぁ。


さて、たこぶから先月もらったお題は「波」です。

波、かぁ。

波という文字を見て、最初に浮かんだのは、なぜかサザエさんのお父さん、波平だったりします(^oo^;)最近見てないなぁ、サザエさん。私は家族が少なかったので、ああいう賑やかな家庭にあこがれてました。いつも誰かがイタズラしたり、もめごとを起こしたり、失敗したり、ケンカしたり・・・と、大変そうでもあるんだけど、そういう大変さを味わってみたいなって幼い頃は思ってました。でも、大人になった今は、たこぶと二人のわりと静かめの生活が気に入ってます。時々は賑やかでもいいけど、自分以外に一人しかいないと、相手の言うことも聞きたいと思うし、自分の言うことも聞いてもらえる。向かい合った関係もいいのかなって。子どものときは、大家族にいつかなりたいなぁって思ってたけど、予定は未定。人生ってどうなるか分からないですな。

まっ、波平さんの話はええとして(^oo^;)

正攻法でいきますとぉ、波は水でおきますな。海やら、川やらで、さざ波が起きます。それが小波になり、大波になり、うねりになり、ときどき津波になり人間に襲い掛かることもある。

こうやって書いてみて、「感性」という言葉が浮かんできました。小さな変化や起こっていることに敏感でありたいと思います。大波や津波になってからだと、誰にでも分かるけど、その前の状態。ほんの小さなサインしか出ていないときにも、感じらる人でありたいなと。人の哀しみであったり、助けを求めるサインであったり。喜びや幸せを分かち合いたいと思ってる人の表情だったり。それから、世の中の情報。表に出ていることが氷山の一角であっても、そこに隠れる根っこの部分や、可能性の部分まで読み取れたり、理解できる人でありたいなと思います。

こう書いてきて、結局、そういう人であるためには、経験と学びが必要なんでしょうね。持って生まれた感性だけではダメで、それを育てないといけない。私は育てられているのかな。

自分の中に起きている小さな波をいい意味で大きく育てられているのかな。小さな疑問をほおっておかないで、解決すべく何かアクションを起こしているのかな。小さな夢をほおっておかないで、かなえるべく何とか前に進んでいるのかな。小さな不安をほおっておかないで、確かめるべく動いているのかな。そして、小さな疲れの波が生まれているとき、それを癒すべく時にはスイッチを少しの間オフにする勇気があるのかな。

波、という言葉は、私にとっては、無、から生まれる水のかすかな動き、そこからどんどん育って、大きなうねりになっていく、そんな変化を現す響きを持っているようです。

波といえば、電波もありますね。この春でずっと聴いていた番組が終わるとき、残念だったので思わずメールしたら、昨日、その番組からハガキが届いていました。ホストの二人の写真とメツセージが添えられていて、なんか、心が通じ合ったみたいで、そんな小さなことが嬉しかったな。
ってことで、大好きなラジオ・・・をお題にしようと思ったら、前にもうやってたな(^oo^;)

何にしよう。寒い雨が降ってるし・・・。
よし、素直に水つながりで「雨」にしよう!
次のお題は「雨」でお願いします。

たこぶ、コレ書いて~(^oo^)